口内炎3と口腔癌 8/4

今回も前回に引き続き口内炎関連がテーマです。

今回は口内炎と間違えやすい物や口腔癌にも触れていきたいと思います。

まず口内炎と間違えやすいものですが、粘液嚢胞というものがあります。

口腔内には小唾液腺と大唾液腺という唾液を分泌する腺が2種類あり、粘膜嚢胞には小唾液腺が関係します。

小唾液腺の出口を歯で噛んでしまったり、外的要因で傷つけてしまったりした時に、
出口が塞がってしまうことがあります。
そうすると、唾液を常にだしている小唾液腺の中には行き場を失ってしまった唾液がどんどんたまってしまい、
粘膜がどんどん膨らんでいってしまいます。
そして唾液がたまった粘膜が膨れていき、水膨れになります。

この粘膜嚢胞自体の膨れている所が破けても特に痛みはありません。
ただ一度粘膜嚢胞がやぶれたとしても、根本の原因を取り除かないと再発してしまいます。

この粘膜嚢胞を治療するには、外科的に原因となっている小唾液腺を切除します。

次に口腔癌です!
癌と聞くと、完治しづらく治すのが大変というイメージがありますよね。
そしてもしなってしまっていたらと思うと怖い所があります。
なので早期発見が大事になりますので、どういったものが口腔癌かそして口内炎との違いにも触れていきたいと思います。

まず口内炎自体はだいたい2週間前後で治ります。
なので単純にそれ以上症状が続いて改善していかない場合は、口内炎以外の病気を疑った方がいいでしょう。

口腔癌事態の事例は他の癌に比べると少ない物ですが、
年々口腔癌になる患者さんの数は増加傾向にあります。

そして口腔癌といってもいろいろな種類があります。
その中でも発症率の高いものに触れいていきたいと思います。

・舌癌
口腔癌の中では発症率が1番高く、舌にできる癌になります。
舌癌のできる場所は、舌の側面あたりになります。
真ん中にできることはあまりないです。

この舌癌を治療する方法は、化学療法、放射線、外科的手術の大きく分けて3通りになります。
そしてこの3つを組み合わせてなるべく癌を小さくしてから外科的手術をするのが望ましいでしょう。
舌の半分以上が残っていれば舌の機能は失われませんし、舌の再建をすることも可能です。

ただ半分も残せない場合は、噛む・飲み込む・発音するための舌の機能が失われてしまうため、
今までみたいな食事や会話が難しくなります。
食事は基本的に流動食になってしまうでしょう。

・口腔底癌
舌の裏側があたる部分が口腔底になります。
その部分に癌ができてしまったら、先と同じく3つの治療法で改善を図りますが、
外科的手術で取り除くのが1番の完治方法になります。
しかしながら口腔底には唾液をだすための、小唾液腺や大唾液腺、そして神経も多く通っているため、
出来ている場所によっては癌が取りづらくなります。

・下顎歯肉癌
下顎の歯肉部分に癌ができる癌を下顎歯肉癌といいます。
こちらの癌には化学療法や放射線療法が効きづらいため、外科的な手術がメインになります。
癌が歯肉に留まっている場合は、歯肉切除で済むこともありますが、
下顎骨にまで進行していると、骨の切除も必要になります。
そして進行具合に応じて下顎骨の部分切除もしくは全摘出をします。
もし全摘出や大きく切除してしまった場合は、食べ物を噛むことができなくるので、術後の生活感が低下してしまうでしょう。

・上顎歯肉癌
上顎の歯肉部分に癌ができることを上顎歯肉癌と言います。
そして口の天井部分に癌ができると硬口蓋癌になります。
こられも化学療法や放射線治療で癌を小さくしてから外科的な手術が一般的です。
これらの怖さは、口のみならず目や鼻や脳がすぐ近くにあるということです。
癌の進行具合によっては、失明するおそれがありますので、早期発見が非常に重要になります。

口腔癌にはこれら以外にもまだいくつかの種類があります。

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