歯周病と(誤嚥性)肺炎の関係

なぜ(誤嚥性)肺炎と関係するの?

最初に誤嚥性肺炎とはどんな病気かをお話しましょう。
誤嚥(ごえん)とは、食べ物や唾液を胃につながる食道ではなく、肺につながる気管に誤って飲み込んでしまうことです。
誤嚥性肺炎は、誤嚥によって発症する肺炎のことです。

正常な食べ物の飲み込みは、喉頭蓋(こうとうがい)という蓋(ふた)が気管に蓋をし、食べ物や唾液が気管に送られないようにして食道へ流し込まれます。この動作は自分で意識せずに行われる反射運動なので、体の機能が衰え始めた高齢の方や脳血管障害でうまく口やのどを使えない方は誤嚥しやすくなります。

食べ物が消化能力を持たない肺に落ちてしまう、落ちてしまった食べ物はどうなるの?…このことだけでも怖い話ですが、もっと怖いのが食べ物に付着している細菌です。誤嚥性肺炎の原因となる細菌の多くは、歯周病菌。
つまり、自分のお口の中にいる細菌で肺炎になってしまうのです。

歯周病は30 歳以上になると80%以上の方がかかっているといわれるほど身近な病気です。
また、重症化するまでは歯のグラつき等のはっきりとした自覚症状がないため、歯科医院に行くまで気付かずにいる方も多いです。

歯周病菌は、唾液はもちろんのこと、噛んだ食べ物にも付着します。
高齢になるほど誤嚥が起こりやすくなること、そして、成人の多くにとって身近な病気である歯周病。
誤嚥性肺炎と歯周病はつながりのある病なのです。

こんな人は注意しよう、予防について

歯周病は30 歳以上の80%以上がかかっているという、比較的なりやすい病気です。
知らないうちにかかっているかもしれません。
以下の方は一度歯科医院での検査をおすすめします。

・歯磨きやデンタルフロスを使った時に歯茎から出血する
・歯茎が腫れている
・歯が長くなった気がする(=歯茎が下がった気がする)
・3 ヶ月以上、歯科検診を受けていない

歯周病の原因は歯垢に住みついている歯周病菌です。
予防には、歯垢の除去が大切です。
特に、歯と歯茎の間(歯周ポケット)や歯と歯との隙間に歯垢がたまりやすいので念入りにケアをしましょう。
この2つの場所は歯ブラシで汚れを落とすことができないため、デンタルフロスを使います。

また、誤嚥については、食事中にむせる、のどがゴロゴロ鳴っている、唾液が飲み込みにくい、という症状がある場合、耳鼻咽喉科の受診をおすすめします。

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