口内炎2

今回は前回に続き口内炎です。

前回は痛みのある口内炎を3つ紹介しましたが、
今回は痛みの少ない口内炎や口内炎がどういった病気につながるかを見ていきます。

まず痛みの少ない口内炎ですが、カンジダ性口内炎があります。
これは口腔内の常在菌のカンジダ菌に感染して起こります。
ちなみにカンジダ菌はカビの一種になります。
普段は影響がないカンジダ菌でも、体の不調による免疫力の低下やカンジダ菌の増殖などにより感染することがあります。
そして入れ歯等をお使いの方がお手入れをあまりせず、不衛生なまま入れ歯等を使っていると、
入れ歯等の中でカンジダ菌が増殖し感染を誘発してしまいます。
なので毎日のお手入れはかかさず行うようにするのが望ましいです。

このカンジダ性口内炎ですが、いくつか種類があり、
・肥厚性カンジダ症
皮膚のように粘膜が厚く固くなってしまう状態になります。
形が普段と変わるので見た目で気づくでしょう。

・偽膜性カンジダ症
頬粘膜や口蓋に苔状で灰白色や乳白色の膜ができます。
このままだと痛みはありませんが、この膜がはがれると中に発赤やびらんがあるので、痛みが出る可能性があります。

・萎縮性カンジダ症、紅斑性カンジダ症
入れ歯を使っている人に多くみられる症状で、
入れ歯が接していた粘膜等に発赤が生じます。
他には舌乳頭の萎縮などもあります。
ヒリヒリとした痛みを生じます。

カンジダ性口内炎の治療には抗真菌薬を用います。
逆に抗生物質ではカンジダ菌には効かないどころか、口腔内細菌のバランスを崩してしまい、
余計にカンジダ菌の増殖を招いてしまうことがあります。
このように菌によって薬の使い分けも必要になります。

次に口腔内以外の部分の症状の影響で口腔内にも影響がでるものです。
・手足口病
こちらは全身疾患でウイルス性の病気になります。
夏場によく子供がなりやすく、38℃前後の熱がでることもあります。
そして名前の通り手足に発疹がでます。
口の中には水疱ができますが口内炎と区別がしづらい場合もあります。
しかしながら手足にも発疹が出ているため手足口病を疑うのは難しくないと思います。
そしてこの手足口病と似たような症状がでるものに、ヘルパンギーナという病気があります。
手足の発疹はありませんが、口腔内に似たような症状がでて、こちらの方が高熱が出やすいです。
そしてヘルパンギーナも夏場の子供がかかりやすくなっているのが特徴です。
どちらもエンテロウイルス属のウイルスが原因で、
手足口病はコクサッキーウイルスA16・エンテロウイルス71が原因となり、
ヘルパンギーナはコクサッキーA型ウイルスが原因になります。
どちらの原因となる抗ウイルス薬は現状ないので、発疹や発熱に対しての対処療法になります。
そして自然治癒を待つのが一般的です。
飲食が困難になることがありますが、夏場が主なので水分補給はかならずするようにしましょう。
そして小児科の受診をしましょう。

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